8畳程の畳の部屋に、清潔な客用布団を敷いて、ペタンとその横にあたしは座り込んだ。


早時だ!

絶対、早時だ!

もう一度会えた!


ふつふつと、嬉しさが込み上げてくる。



「入りますよ。」


またも、あたしが呆けていると礼孝様がお客人を担いで、客間にやって来た。


あたしは慌てて立ち上がり、気持ちを切り替えて、お客人を寝かせるのを手伝う。


早時と云わんばかりの、そのお客人をマジマジと観察して

―絶対、早時だ

やっぱりあたしは確信した。