注射が効いたのか、すごく元気が出てきてて、パパ達が帰ってくる前に、部屋を掃除したり、久しぶりに動き回っても大丈夫だった。

お兄ちゃんは、夕方に一回帰ってきたけど、ご飯食べてお風呂に入ったら、また病院に戻っていってしまった。
何かさみしいなぁ・・・って思いながら、早めにベッドに入った。

朝起きたら、お兄ちゃんが帰ってきてた。
「おはよう。お兄ちゃん、いつ帰ったの?」
「おはよう。ついさっきだよ。」
「忙しいね。朝ご飯、作るけど食べる?」
「ありがとう。食べるよ。今日は休みになったんだ。昨日の夜、急遽、当直代わったからね。明日まで休みだよ。」
いろいろ、話しながら朝ご飯つくった。
元気はでたのに、なんか食欲はなくて、食べてたら、胃のあたりが重たくなってきた。

「まりちゃん、食欲は戻らないね。・・・もしかして、胃が痛いとかある?」
「えっ。痛くはないけど、重いというか・・・」
「あぁ、ちょっと飲み薬がしんどいのかもしれないなぁ・・・鉄剤、飲んだら胃に来る人いるんだよ。しんどいなら、やめておいてもいいよ。」
「飲まなくてもいいの?」
「うん。でも、ちょっと病院には来てもらうことになるなぁ。今日じゃなくていいけど、明日か明後日には来てもらいたい。」
「病院で何するの?」
「うん。鉄剤を飲み薬で飲めないなら、注射するしかないよね。まぁ、あと、2〜3回も注射したら貧血は良くなると思うよ。」
「いやだよ。それなら、薬、頑張って飲む。」
「薬飲んでも食事がちゃんとできなかったら、貧血は良くならないよ。食事ができることが基本だよ。じゃあ、今日、明日くらいは、薬飲んで様子みよう。もし胃が痛くなったら無理せずに飲むのやめるんだよ。胃が薬に慣れるってのも聞くしね。」
「うん、わかった。」