翌朝、お兄ちゃんがゆっくり朝ご飯食べたり、新聞見たりしてる。
お休みみたい。お兄ちゃんは休みの日でも割と早く起きてる。昼寝したりはしてるけど。

私が朝ご飯食べてたら、お兄ちゃんはコーヒー飲みながら、「まりちゃん?今日の午後って予定ある?」って聞かれた。
「ううん。学校の入学金の振込は午前中にいって手続きするつもりだから、午後は予定無いよ。」
「そっか、今日は銀行いくんだね。俺、午前は休みだから、銀行連れて行ってあげるよ。昨日みたいに途中でクラクラしちゃ危ないしね。それと、午後から、病院来れるか?」
「えっ、行きたくない・・・だって、注射するんでしょ?」
「血液検査して点滴だけしようよ。貧血だと思うけど、ちょっと長引いてるし、心配だから。頑張って来て?」
「・・・涙・・・」
「まりちゃんに泣かれるとやめようかって思っちゃうよ。俺、ひどいことしてるよな。まりちゃんの嫌いなことばっかりするし。でもさ、明日には、パパ達も帰って来るって言ってただろ?少しでも元気になってほしい。針をさすのは1回だけだからね。」
「泣・・・うん。」
「ほら、泣いてないでちゃんと食べなさいよ。準備できたら言って。一緒に出かけよう。用事済んだらちょっと買い物でも行くか?合格祝い何か買ってあげるよ。欲しいものとかある?」