目が覚めたら、外は明るくなってた。
よく寝たなぁって思って、リビングに行った。
ママがコーヒー飲んでた。
「おはよう。」
「おはよう、まりちゃん、早いね。」
えっって思って時計見たら、まだ、6時過ぎたところだった。
「今日の夕方までしか時間がないから、張り切っちゃったかな?」

午前中は、勉強して過ごした。
お兄ちゃんは仕事に行ったけど、お昼前に帰ってきて、足りなくなった薬を持って帰ってくれた。
昼からは、かおりと恵美が来てくれて、また3人でおしゃべりして大はしゃぎして楽しくって時間を忘れて過ごしてた。
トントンって部屋がノックされ、
「まりちゃん、そろそろ準備しないとね。」ってママがきた。
見たら4時になってて、5時までに病院に戻らなきゃいけない。
かおりと恵美が帰ったあと、お風呂に入ってから病院に戻る準備をして病院でも勉強できるように荷物には勉強道具も入れた。
病院にいくときには、パパとママとお兄ちゃんも一緒で、まるで家族でお出かけみたい。でも行き先は病院だし、入院だし、私は悲しくって元気なく病院に戻った。
病室についてすぐ着替えて、ベッドにいたら、白衣を着たお兄ちゃんが入ってきた。
「まりちゃん、おかえり。外泊は楽しかった?これからちょっと診察するからね。」
「うん・・・」
「はい、深呼吸できる?・・・もう一回・・・はい、いいよ。ノドも見ようか?あーん・・・はい、いいよ。大丈夫そうだね。もうすぐ、ご飯になるから、ゆっくりしててな。」
「ねぇ、お兄ちゃん?いつ退院できる?」
「うん、そうだなぁ、新学期が始まるまでには退院できると思うよ。」
「まだ、2週間も?」
「もうちょっと、検査結果が良くなったら、退院になるんだけど。今すぐ退院したら、毎日、病院に通ってもらうことになるよ。」
「毎日、通って何するの?」
「通院だったら、体調管理が十分できないから、発作がでないようにキツめの薬を入れるんだよ。」
「それって注射?」
「そうだよ。まりちゃんが毎日頑張れるんなら、考えるよ?」
「・・・」
「ほら、もうしばらくだから、我慢してな?じゃあ、安静にしてるんだよ。」