学校の帰り道の花屋で見かける彼女にいつも見惚れてた。


『もうすぐで枯れちゃうよね……』


悲しそうに花に水をやる。


『また…会おうね』


そう言って名残惜しそうに花から離れて店の中に入って行った。



その翌日花は枯れた。




『……』


また帰り道彼女を見ていた。


『また……一人か……』


たしかにそう呟いていて、寂しい顔が俺の脳に刻まれた。



高校になって、会った時には本当にビックリしたし、嬉しい気持ちになった。


なにより、意地っ張りって事にビックリした。


しかも、“ガール候補”だった。