「だったら、俺は学年1位の天才だから、まじでごめん(笑)」
爆笑してない?
って…………
「こんな金髪でピアスを何個もつけて、制服崩して着てて、頭空っぽそうな奴が学年1位?ありえない、ありえない。」
「おい、ボソッと言ってるようで丸聞こえだから」
チッ聞こえてたか……
「あたしはね…1位と2位変わらないと思ってるから…」
「じゃあ、1位になればいいじゃん?」
「いやー…1位って目立つじゃん?だからさー、2位ぐらいが調度いいかなー的な?」
あたしが必死で考えた嘘。
あたしはただ意地をはっていた。
「…………はぁー……」
ため息!?
「宇島 小夜………お前、馬鹿でアホで意地っ張りで……そこがいいか……知らねーけど、気に入った」
気に入った?
あたしはペットかっつーの!
しかも、馬鹿でアホで意地っ張り!?
意地っ張りは認めるけど…馬鹿とアホはありえない。
「あたしはあんたに気に入られても困るし」
「だったら、お前は俺を好きになればいいだろ?」
「……は?」

