昨日。
あたしは普通に名奈と一緒に帰った。
あいつの事なんて忘れてた。
あたしが教室に入った瞬間クラスの中が静まり帰った。
「宇島って、変わってるよなー」
突然話かけてきた男子。
あたしが変わってる?
だから?
「あたしはあたし、他の人は他の人でしょ?変わってるのは当たり前じゃない?」
「それはそうだけどさ…桜井を理科室に置きっぱにして帰ったしなー」
あぁ…忘れてた。
「まさか忘れてたとかー?」
他の男子が突っ込む。しかも図星。
「うん。」
「なにが“うん。”だゴラァ…」
どす黒い低い声。
もの凄いくろぉーいオーラ…
「…ども」
「どもじゃねーゃ、お前、理科室来いっつったろ?」
「行くなんて言ってないし。」
「…お前……まじ却下。」
は?
「意味かわんない。」
「だから、お前、ガール候補だろ?だったら、却下。」
ガール候補…
却下……
は?