次の日、あたしはまた
上原を教室に残していた。
「俺、またなんかした?」
いつものような笑顔はなく、
暗い感じで尋ねてくる上原。
「そうじゃなくて、あたし
上原にひどいこと言ったから
謝ろうと思って…!」
「いや、飯野が嫌な思いして
んの気づかなかった俺が
悪いし…」
違う、違うんだよ上原。
あたしは、ただ…
「ホントは上原のこと好き
なのに、先輩が怖くてっ、
それで逃げてっ、だから…」
言葉につまってしまったあたし。
「なぁ、…俺のこと好きってマジ?」
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