まさかの七瀬登場で、亜紀は慌てながらもそう言った。 

「亜紀って以外。 俺亜紀のコトもっとシャイっていうか、冷たい奴だと思ってた。」 

七瀬のまさかの発言に亜紀は固まってしまった。 

「えっ?どーいうこと? アタシって冷たい奴?」 

「イヤ…あくまでも今までの俺の中でのイメージだったから。 ごめん。けどそのイメージも無くなったし、気にするなよ。なっ。」 

「う、うん。」 

亜紀としては納得出来ないところもあったが、涙の原因を追求されなくて良かった。 


そしてその日の放課後… 

「ねぇ亜紀…今日2人でどっか行かない?」 

そう言ってきたのは美穂だった。 

「えっ…うん。いいけど。 どうしたの?」 

「うん…今日は七瀬と帰る気分じゃないから…」 


・・・ 


そして亜紀は美穂の家に連れていかれていた。 

「なんか飲み物持ってくから先に部屋行っといて。 階段上がってすぐの部屋だから。」 

「気ぃ使わなくてもいいよ。」 

「そんなたいしたコトじゃないし。 すぐに行くから。」 

「わかった」 そう言って亜紀は2階に上がった。 

「ここが美穂の部屋かぁ…」 

そこはいかにも女子の部屋。 といったカンジだ。 


「あっ適当に座って。」 

そう言って部屋に入ってきたのは美穂だった。