今まであまりアドを交換したコトがない亜紀だが なぜだろう… 

拓巳には簡単に教えてしまう… 

学校に着くとそこにはすでに美穂と七瀬の姿があった。 


「亜紀~おはよう!」 

そう言って美穂が駆け寄ってきた。 

「美穂ちゃん、おはよう。 …七瀬くんもおはよう。」 

「おはよう。」 

「あっ、そうそう。 後さぁ、昨日忘れててさぁ… アド教えてもらうの忘れててさぁ…」 

「えっ…」 

「ケータイ貸して!」 

亜紀はさっき、拓巳に教えたばかりということもあって、亜紀は断りきれず頷いてしまった。

「ありがと。早く2人もケータイ出して!」 

「お、おう。」 

そう言ってケータイを出す七瀬の隣で拓巳は申し訳無さそうに言った。 

「俺はもう教えてもらったから。」 

「え~!拓巳だけズルい!アタシも早く交換してよ。」 

結局、亜紀は断りきれず3人ともと交換した。 


そして昼休み… 

4人がご飯を食べ終わってのんびりとしていると、1人の女の子がやって来た。 

「あの…七瀬くん、ちょっといいですか?」 

「えっ…俺?あっ、う、うん。いいけど…」 

七瀬はそう言うとその女の子と教室の外へと消えていった。 


「あの子は?」 

そう亜紀が聞くと美穂がため息混じりに言った。