二人で美穂達を待ってる間拓巳は思いきって亜紀に聞いてみた。
「ん?アタシ?K中だけど。」
「K中?」
「うん。えっと、隣の県のはしっこにある学校。」
「へぇ、そうなんだ。」
その時だった。
「拓巳~、亜紀~、待ったぁ?」
「遅れてごめんなっ。」
そう言って、美穂と七瀬が走って来た。
「じゃあ、早速行こっか。」
美穂に言われ四人は学校の近くの店に行った。
「ココはね、アタシたちのたまり場みたいなとこなんだ。」
そこは、亜紀にとっても何か落ち着ける雰囲気の場所だった。
それからは数時間して四人はそれぞれの家へ帰っていった…
「亜紀って、家ドコ?」
帰り際、美穂にそう言われた。
「えっ…M町の方だけど…」
「M町の方?それって拓巳ん家の近くじゃん! おくってってもらいなよ!」
美穂の一言で、亜紀と拓巳は一緒に帰ることになった。
「M町って…亜紀ちゃんも遠いとこに引っ越してきたんだな。」
拓巳と亜紀は帰る途中、そんな話をした。
確かに学校からM町までは歩いていた時間かんくらいかかる。
「うん…けど、お母さんの知り合いが近くにいるみたいで。」
「知り合いが?」
「うん。アタシも詳しくは知らないけど…」

