拓巳の通っている学校は全校生徒わずか20人ほどの小さな学校だった。 


「拓巳!おはよう。相変わらず、ギリギリだな。」 

そう言ってきたのは、拓巳の一番の友だち、七瀬涼だ。 

「うるせぇ。朝色々あったんだよ。」 

「おいおい、やけに不機嫌じゃねぇか。何があったんだよ!」 

「なんかさぁ、明日から家に客が来るんだって。」 

「客って?誰だよ。」 

「知らねぇよ。なんか父さんの知り合いの娘とか言ってたけど、母さんに追い出されてそれ以上聞けなかった。」 

「そっかぁ。どんなやつかは、知らねぇけどなんかわかったら教えてくれよな」 

「あぁ。わかったよ。」 


そして放課後… 

「涼、悪ぃ、俺先に帰るな。」 

「おっ、おう。わかった。じゃあ、またな。」 

「あぁ。」