私は、その小柄な体でぱたぱたと階段を駆け下り、制服に着替え、ミニサイズのクロワッサ
ンを口にくわえて、急いで親友の元へと走って行った。


「はぁっはぁっ……。うぅっ…。ごめん美沙希ちゃん」


「もぉ。ごめんじゃないでしょ。いいからダッシュでいくよ!」


「うん~」


 この人は私の親友の沢田美沙希(サワダ ミサキ)ちゃん。


 中学からの付き合いなんだ。