"バサッ"
「え??」
急に段ボールの擦れる音がして、
優真が目の前にある段ボールを端によけ、
別のを開けようとした。
「どした??」
優真に聞く。
あたしは、
優真が放った段ボールを目の前に寄せて、
それを開けた。
「…ゆ…ま??これ見たの??」
段ボールの中には、
下着類が入っていた。
「…ごめん」
優真は頷いて小さな声でこう言った。
「別に気にしないよ~。
今後、同じ洗濯機の中から出てくるんだから(笑)」
「…ごめん」
なんか…
「優真なんも悪くないって。
手伝わせたあたしが悪いんだから。
大丈夫、気にしてないから(笑)」
「…ん」
やっと優真が笑った。
「マジ、千優ってそんなキャラだったっけ??」
「え~…そうだよー。
あたし、親父でも気にしないし(笑)」
「千優って面白いんだな。」
優真が急に改まって言う。
優真に知らなかった一面を知ってもらえた気がして
少し嬉しかった。