side of YUMA


"コンコン"

「へーい」
「優真~お風呂空いた~」

"ガチャ"

「お、サンキュっ。母さんに言ったげて。
俺つぎでいいから。」

近くで見ると
千優って………

スゴく………………

やめた。



「入っていいのね~??」

洗面所から母さんの声がする。


「ど~ぞ~」

首だけ捻って洗面所を向いてる千優。

首筋がヤバい。
吸い付きたくなる、白い肌。

てか、パジャマ、
マジやべぇぞ??


なんだ、それ。
ちょっとぶかぶか。

お風呂上がりの濡れた髪。

雫が垂れる。



「………ま??優真??」

「え??」

「大丈夫??」

ヤベェ、俺…見とれてた??


いや、そんなはずねぇ。

ただ、女子高生のこんな姿、
普通見ねぇからな。

男の普通な感情だ。

「お、ヘーキヘーキ」
「そ??」
「おう、早く髪乾かせ??風邪引くぞ。」

さりげなく、
千優の頭をぽんぽんしてみた。


シャンプーのいい香りがした。


千優をフって傷つけたのに、
俺ってサイテーだ…



でも、少しだけ千優に触れたかったんだ。