「へーい。行くぞ、千優。」

手渡された表札を持ってエレベーターに乗る。


到着。

「優真、こっち。」


千優がいく方についていく。
表札をポストにつけてまじまじと

「いやぁ~優真も矢島かぁ…慣れないね。」

「うん。谷繁に言った??」

「言った言った。
マジでびっくりしてたよ。
珂琉はなんか言ってた??」

「顎外れるかと思ったって言われた(笑)」

「そかぁ…学校にはまだ言わないんでしょ??」

「うん。」

学校には言わないというふうに決めた。

いや、たぶん今だけの話だけど、
こっちも忙しいときにめんどくさい。

だから、
仲良しの珂琉と谷繁だけには伝えておいた。

なぁ…千優。
このまえ俺がフった事気にしてないの??


もう忘れたならそれでいい。

忘れてないならそれでもいい。


だから、2人で
慣れない事も助け合いながら
乗り越えていこう。


俺を好きになってくれてありがとう。