「ね…向井。無理してない??
今ならまだ間に合うよ??」


「別にしてねぇよ…ん…」
「ありがと」


向井が出してくれたお茶を飲んだ。

「てかさ…矢島。
あと30分くらいで俺も矢島になっちゃうからさ…」


真剣な目…
吸い込まれそう。


「千優って呼ぶわ。矢島のこと。」


「そっかぁ…向井が矢島か…」

「ん…だから千優も優真って呼べな??」

「ん…」


親父と瑞希さんが結婚した今日…
あたしの大好きな向井は、

矢島になります。







「あのさ…向井…あ、優真…あたし…優真が…」