「向井瑞希です。こっちは息子の優真。
…てか、友達なんだよね。」


そうそう、あたし、
この人、超好きなんだよね


小1か小2の頃に1度だけ
友達の家で会ったことがある。


仕事は親父と同じ局の照明さん。


その頃も仕事が忙しかったから、
学校行事とかも全然こない人だったけど。


親父もこなくて、
低学年の頃に向井と寂しいねって話してたな…




「2人は反対??」


しばらくいろんな話をした後に
瑞希さんが聞いてきた。


「あたしは、反対しないよ。」


あたし、この人が大好きだから
向井が大好きなんだなぁ…


「俺は…もうちょい考えたいな。
反対はしないけど、
まだ頭の中がうまく整理できない。」


そりゃそうだよね
大っ嫌いなあたしが
家族になるかもしれないんだから。


「じゃあ、来週の土曜日、
同じ時間にここでどう??」


あたしは、明るめに提案してみる。
うまくいくのかな??