だけどコイツは気にかけて、意地っ張りな私に優しい言葉を与えてくれた。


ライバルを油断させ、蹴落とそうとしてるかも?


んなのどーーうだっていいのよ。


私が嬉しかったから………それでいいの。


「別に……平気だから……でも………あ…りがと………」


溜まった涙で濡れる瞳を見られない様に、俯きながらお礼を言う。


「そっか………うん…分かった」


宮迫の返事は、ただそれだけだったけど……


私にはとっても…とっても暖かい思い出になったよ。


この日を境に、私の宮迫への想いは、ますます強くなったのだった。