慌てた夕穂に注意され、私はホッペを膨らませたままそっぽを向いた。


久し振りに会った夕穂に宮迫の事を聞かれただけで、この反応。


ソレは宿敵の事を聞かれ、気分を害した――――……ってワケでは無かった。


「稚鶴?顔赤いよ?どうしたの?」


「へっ!?あっ、何でもないから!大丈夫!!//////」


急いで飲み物を飲み干し、顔の熱さを抑える。


すると真向かいに座っていた夕穂が、ニンマリと怪しい笑いを浮かべた。


「な、何よ夕穂………何笑ってんのよ……」


上手く夕穂の目が見れないまま、小さな声で尋ねる。