遠藤が母親にそうやって言われてるのを見て、確信した。


遠藤は何だってマジメに、完全にやろうとする。


気にかけてくれる人がいるのに、完璧主義者で人に甘えれない。


だったら……オレが遠藤の力になりたい。


「宮迫君、どうもありがとう。今度ちゃんとお礼するわね……」


「いえ……お大事に」


遠藤母と会話してる中、一瞬だけ遠藤に笑みを贈る。


テレてアワアワ慌てている遠藤を見て、更にその想いが高まった。


4年前のこの日。


オレは――――…遠藤に対する気持ちを自覚した。


―――――好きだ………