《夕日塔番外編》 想いの裏側

正論を言ったと思ったんだけど、私の言葉に男の子達はキレた。


「ウルセェッ!!」


1人がドンッと私の肩を押して………


「キャッ……」


不意を突かれた私は、バランスを保てずに尻餅をついてしまった。


咄嗟に地面につけた右手の掌が、チョコチョコと赤くなってる。


アスファルトに擦って、血が出てたんだ。


「………っ」


一瞬泣きそうになったけど、私は涙を堪えた。


だって悪いのは大勢で1人をイジメてるコイツ等なのに、私が押されてケガするなんて絶対おかしい!!


負けず嫌いな私はすぐにまた立ち上がった。