《夕日塔番外編》 想いの裏側

改めてまじまじと見てみると、遠藤は結構整った顔立ちなんだなと感じた。


肌は白いし、髪はキレイな漆黒。


あっ……そういやあ周りの男達が前に、『もうちょい大人しかったら、遠藤とつき合いたい』とか言ってたな………


その事を思い出した途端、イライラした黒い感情が心の中に現れる。


気がつかない内に、眉間にシワが寄っていた。


「宮迫……?」


ベッドに寝てる遠藤に呼びかけられ、意識が戻る。


「怖い顔してどしたの………?やっぱり教室帰りたい?」


迷子みたいな不安気な視線を向けられて、慌てて首を左右に振った。