「ギャアアアアアア!?は、離せ宮迫ぉーーーー!!」


真っ赤になってジタバタ暴れるも、宮迫は離してくれなかった。


「ごめん………ウザイなんてウソだから……泣くな」


切なそうな声で訴えられ、流れ落ちそうだった涙が止まった。


「ごめんな………」


口が悪くて、人を上から見下す最悪人格者・宮迫 直次。


いっつもムカついていたけれど……この時ばかりは、スゴイ優しい人に思えたんだ。


「大丈夫………だもん」


私がコイツへの気持ちを自覚する時が来るまで


残り3年の出来事だった。


―――――…長っ!!