「そうだな。 病なら治さないといけないよね」 言うと、私から離れてしまった。 「なんで…っ」 「だって、病気なんだから治療は必要でしょ?」 「そんなの…っ」 「それとも―――」 含み笑いで私の頬を両手で挟み、鼻がつくスレスレまで顔を近づけた蒼くんが、 「不治の病かな」 私の目をまっすぐに見つめる―――。 「ドクター……治さないで…?」 私の小さな呟きに、彼はフッと笑うと 「仕方ない患者さんですね」 言ってすぐ、深く口づけた―――。 .