―――もう、ダメかもしれない。 年の差なんてすでに私の中では存在してなくて。 ……なのに、周りから思い知らされてしまう。 それがこんなにも辛い。 「……部長から聞いた。 相田に言われたんだろ? ここにはもう来るなって…」 ビクリと体が震えた。 彼はそんな私を強く抱きしめると、 「俺が会いたいって言っても……もう来ないの…?」 ……ズルい。 いつもは強引なくせに。 全然私の意見なんて聞かないで、勝手に納得させて強引に話を終わらせるくせに。 ……こんな時ばっかりズルい。 .