ラブ☆ロマンス





 目をぎゅっと瞑って、必死に彼に応える。

 でも、息が続かなくて、胸が苦しくて。



「……なんで泣くの…」


 気付くと、ポロポロ涙が流れていた。




「……ねえ、葵さん。

 俺は大人じゃないから、ちゃんと言葉で言ってくれないと分からないんだ。
 お願いだから想ったことや感じたこと、全部話して。

 ……じゃないと俺、酷い事してまでも聞き出そうとしちゃうよ? 今みたいに…」



 そう言うと、私の涙を口で拭う。



 ……何だろ、これ。

 年齢的な変化?


 こんな、“男”の蒼くんなんて知らない。