全部叫んでしまいたくなる。 泣き叫んで、「私以外に触らないで!優しくしないで!」と、懇願してしまいたくなる。 「答えて」 真っ直ぐ鋭いままの瞳を私にぶつける蒼くん。 そんな男の瞳、私は知らない。 「……俺に隠すの?」 「―――!?」 私が答えないと判断した瞬間、掬うように唇を合わせてきた蒼くん。 「……んっ」 ビックリし過ぎて彼の学ランの胸元を押すけど、彼は私の後頭部をその大きな手で抑えつけて、そのまま私の口内をかき乱す。 ――こんなの知らない! .