ラブ☆ロマンス





 全部叫んでしまいたくなる。



 泣き叫んで、「私以外に触らないで!優しくしないで!」と、懇願してしまいたくなる。





「答えて」



 真っ直ぐ鋭いままの瞳を私にぶつける蒼くん。


 そんな男の瞳、私は知らない。




「……俺に隠すの?」


「―――!?」


 私が答えないと判断した瞬間、掬うように唇を合わせてきた蒼くん。



「……んっ」


 ビックリし過ぎて彼の学ランの胸元を押すけど、彼は私の後頭部をその大きな手で抑えつけて、そのまま私の口内をかき乱す。




 ――こんなの知らない!