骨がギリギリする。 私を逃がさないように力を込めて握る蒼くん。 「蒼くん…っ 痛い…」 「――当たり前だろ。 俺から逃げるなんて許さないから」 彼は本当に怒ってるみたいで。 いつもならすぐ緩めるはずなのに、掴む力を更に強めてそのまま校舎裏に引きずるように連れて行く。 「……痛い…っ」 私達を遠巻きにみんな見てる。 ……また何か言われちゃうの? 私の、せいで…。 .