「いっいや! ちょ、ちょっと待って!」 「―――待ちません」 「は、話そう! 話せば分かるから」 「話しません」 「いや、話したいのは私で君じゃない…っ」 手首掴まれたまま引きずられる私を周りの生徒たちが見ている。 恥ずかしくて私は顔を暴れる。……が、段々彼がどこへ向かっているのか分かってきた。 ―――この道は…っ 「やっ きょ、今日は帰るから…っ お願いだから放して!」 見慣れた廊下に、今度は血の気が引いていく。 「ダメです。絶対に逃がしませんから」 .