私の質問に佐伯くんはふわり笑った後、 「ヤキモチなんかしょっちゅうだよ。 他校のヤツがあいつ目当てでサークル入ってくるし。待ち合わせでよくナンパされてるし。 けど――― あいつはただ一言、 『彼氏大事だから二度と話しかけないで!』 ……で、終わり」 私がキラキラした瞳で彼を見てると、はにかみながら、 「俺の小さなヤキモチなんて、あいつを前にしたら取るに足らないもんなんだと思ってさ」