「―――っ」 嫌だ。 今は会いたくない。 「葵さん!」 吉田君に何か言われたのかな……。 相田さん置いて来ちゃっていいの? 私の頭は、何故か素直じゃない考えがぐるぐる回って――… 「ごめん! 用事思い出したから今日は帰るね! 練習、頑張って!」 笑顔で彼に手を振り、何か叫んでる彼に気づかない振りをして、そのまま背を向けた。 .