「部外者は立ち入り禁止のはずですけど」 私よりも少し背の高い彼女は私を見下ろし、その姿に見合った可愛らしい声で淡々と述べた。 「相田、葵さんは……」 「部長、練習の邪魔です。 早くあの人を追い出して下さい!」 私を指差して、仮にも彼女の先輩でもある吉田君に食ってかかった。 ――感じ悪っ!? 「はぁ…」 吉田くんは私と相田さんに挟まれて、大きな溜息を吐きながら頭を抱えた。 「いい加減学校の中に入るのやめて下さい。 いくらここの卒業生だからって、いつまでも居座られるのは迷惑です」 .