先生+生徒-学校【67頁】+【160頁】



必ずその場で
誰にやられたのかをはっきりさせて、


結果的に勝つにしろ負けるにしろ、

毎回きっちり決着をつけてきた。



ケンカであるという態勢を保つ為。



だけどこれは、やばい。

ここを落とすと、転落する。



誰がやったのか、わからない。



だけど確実に、この中にいる。



ざわざわと取り囲んでる
この生徒達の中にだ。


誰だ、誰だ、誰だ、誰だ


システム構築の処理が加速し
頭の中が熱をおびる。



ああもうめんどくさい、

全員敵か!!

この世界全部、私の敵か!!



この鳥を引き裂いて

こいつらの頭上に
ばらまいてやる。


私はほとんど罵倒するようにして、

自分の中の黒い勇気を奮いたたせて

鳥の死骸に手を伸ば


「どいて」


その時

どん、と横に突き飛ばされた。



驚いて隣を見ると、

心配そうにげたばこの中を
のぞきこむ女の子。


それが、タカオちゃん。



それが全部。