「守っちゃうからさ、・・・だから。 辞めさせないでくれよな。 俺やめたくねーよ、人間。 俺を「先生」で、いさせてくれよ。」 ぽんぽん、と頭をなでられた。 そこだけ日が射したみたいに 明るくなる。 遠くの方で水たまりに光が反射していて、キラキラまぶしかった。 ―――私はずっと、 先生を認めてなかったけれど。 なんだよ、「先生」みたいな顔 できんじゃん。 と思った。