ユリをおいてく事に 不安が残ったものの、 そこまでされて、 私は仕方なく 数学科室に向かう。 「・・・誰に呼ばれてんだっけ?」 行ってみればわかるだろう、と 軽い気持ちで、ドアを開けた。 「しつれいしまーす。」 ガラッ。 そこには、 リョースケ先生が、いた。 「数学科室」と言われて 思いつかなかった自分の、 ウカツさを呪う。 やられた。 ユリすけめが。