「私、タカオちゃんの分まで
振られるつもり、ないよ。」
ユリの言葉に、頭の中が
真っ白になった。
いっきに、耳まで熱くなる。
恥ずかしすぎて、いたたまれない。
いっそ
消えてしまえたらいい程に。
見破られていた。
ヨコシマな気持ちも、
くだらない打算も、
なにもかも。
ささいな自己チュウだと
思っていたものは、
目の前に突きつけられると、
とてつもなく悪意に満ちていた。
ずっと。
もう長い事、ずっと。
ユリが、先生にフラレる所を見たかった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…