「イージカムイージーゴーだよ、アヤ。」
「ん?」
「簡単に手に入るものは、簡単に去ってしまう。ってね。」
「ふーん?わかった、ありがとー」
何だかよくわかってない顔のまま、アヤがノートに書き始める。
「て、アヤ、それ答えじゃないからね!?」
私があわててアヤの席に駆け寄ると、
後ろでタカオちゃんがケラケラと笑った。
窓の外は、快晴。
空の青さに目を細めながら、
タカオちゃんの隣りに戻ると、
窓辺に頬杖をついたタカオちゃんが、
小さくつぶやいた。
「頑張って、・・・まっとうしてもらおうじゃないか」
「え?」
その視線を追って
私も校庭を見おろすと、
遠くで、
こちらに気づいた先生が軽く手をあげた。
私は、
だいすきなタカオちゃんと並んで、
リョースケ先生に向かって手を振った。
完

