先生+生徒-学校【67頁】+【160頁】



私は青ざめた女の子の横顔を眺めながら、

いつのまにか、

ポケットに入った赤いキャップを、

ぎゅっと握り締めていたことに気づく。




なんだ、わかった。


わかってしまった。



届かないところで、

出口がなくて、
ぐるぐるとするのは。


それでもそこに、

閉じ込めておくのは。



この子も、
壊したくなかっただけじゃないか。


ただただ壊されないように、

大事にしたかっただけじゃないか。




その方法が、間違ってたとしても。


やり方じたいは、迷惑だけど。





この子がどんなに間違ってても、

正しくなくても、



今の私は、正義じゃない。





今の私は、



この子のそばに、一番近い。