「そーやって、見えないところでコソコソするから、変な方向に行くんだよ。
堂々と目の前にきて言ってくれれば、聞くよ。一応。」
でも、振るくせに。
「向かい合って、
直接、目を見て、口を開けば、
それで済むことだろ。
全然関係ないところでぐるぐる悩んだり、嫉妬したり、
そんなことする余地なくなるじゃん。
いやな気持ちにならなくて済むだろ。」
な?と先生は明るく笑うけど。
わかってんのかな。
わかってて、言ってんのかなあ?
向かい合ったら、逃げ場なんてどこにもない。
一対一でぶつけた所で、
壊れるのは、
傷つくのは、
全面的にこっちだってわかってる。
それなのに向かい合う事が、
どれだけ怖いことか。
勇気のいることか。
そんな場所に立って、
先生を見つめ返す事ができるのは、
私は、
タカオちゃんくらいしか知らない。

