先生+生徒-学校【67頁】+【160頁】



「ひいき?
俺、そっちのクラスは教えてないから、成績とか関係ないよな?」


「・・・成績とかじゃなくてっ、・・・」


しらっと
あまりにも無関係な事を言う先生に、

何度も
何度も
ためらってから、

ふりしぼるようにして、それを口にする。


「・・・・・・先生のことが、好きだから。」


「は?そうなの?」



そうなの、って・・・、


思わず顔を上げた女の子が、

ぼうぜんとしてつぶやく。


そのまままともに先生の瞳を見つめてしまい、

電流が流れたように、硬直する。



すぐにでも逃げだしたいのに、


目が、離せない。



ぼうっと見つめる女の子を
一瞬見返してから、

先生は、興味がなさそうに視線をはずした。




「いま初めて聞いたんですけど。」


グサリ、と全身を刺し貫かれるのがわかった。


カアッとその横顔が、紅潮する。


こげつきそうな恥ずかしさと、

全否定された心細さと、


なのにそれを見透かされながら、


突きはなされる。