「ほんと?」
「・・・ごめんなさい。」
「いや、俺に謝られても。」
カミソリのような冷たさで、
にべもなく突き返す。
ほとんど蒼白になった女の子が、
自分を奮い立たせるようにして唇を噛みしめる。
「ごめんなさい・・・!」
女の子は私に向かって勢いよく頭を下げると、
悲痛な声で、謝った。
その声が、私の胸を刺す。
「で、なんで?
なんでそんなことしたわけ?」
どうでもいいのかと疑いたくなるような乾いた口調で、
だけど先生の目は決して、
ごまかすのを許さない。
「・・・先生が、ユリさんを・・・
・・・
ひいきしてるって、聞いて、」
うつむいて、
ききとれないほどの小さな声で、
それでもかろうじて言葉を選ぶ。

