やってみたら、
どちらかというと
張り替えの方が、楽しかった。
新品のまっしろな障子紙を、
たわまないよう
曲がらないよう
ぴしっと伸ばす。
いつの間にか
ものすごい集中力を発揮していた私は、
なので、
いきなり鳴った電話の音に
かなりビクッとさせられた。
ジリリリリー♪
部室の隅で、
絶対に忘れ去られてただろう黒電話は、
かぶったほこりをものともせずに、
レトロな音を鳴らして自己主張している。
すご・・・
ダイヤル式だ。
どうしよ、出てもいいのかな。
でも今の時間に部室にかける人なんて・・・
私がここにいることを知ってる、
リョースケ先生くらいしかいない・・・よね、たぶん。
私は意を決して、電話を取った。

