なーんだ。
私ってほんと、たいしたことない、
けど、捨てたもんでもないじゃん。
なーんだ。
「・・・なんだよ、元気そうじゃん、ユリ。」
「うん、まあね。」
にやにや笑ってる私を不思議そうに見てから、
先生は部室の方を振り返る。
「なんだよ、せっかくはずしたのに。」
そのちょっとつまらなそうな口調に
首をかしげて、
私も先生の肩越しに部室をのぞき込むと、
窓のところに
先生がさっきガタガタとやってた障子が、
はずれて置いてある。
「なにするつもりだったの?先生。」
「だから、ストレス解消。」
またズカズカと畳をあがっていくと、
おもむろに外した障子を抱え上げた先生は、
ずぼっと
その1マスに、手を突っ込んだ。
「な、・・・なにしてんの、先生!!」
「いやだから、ユリさんもどーぞ。」
かしこまってそう言うと、
障子に通した手で、
にぎにぎとグッパーをする。
どーぞって・・・!!
「早くしないと、全部あけちゃうぞ。」
いやそんな、早いもの勝ちみたいに言われても・・・!

