恐ろしさのあまり、
心臓がつぶれそうなくらい縮んだ。
とっさに、
私はきびすを返して走り出す。
上履きなんかどうでもいい。
恐怖で足が使いものにならなくなるよりも早く、
・・・なのに、急いで私は上履きをつっかける。
あわてすぎて、転びかけながら部室を飛び出そうとして、
次の瞬間、
あっけなく先生に捕まった。
ぱくぱくと口を開くのに、
悲鳴すら出てこない。
「何で逃げるんだよ、悪かったよ、怖い顔して。」
私の腕をつかんだ先生は、
なだめるような口調でそう言うけれど、
完全にパニくった私は
そうそうに観念して、
早口でまくし立てるように謝った。
「ごめんなさい、先生とタカオちゃんが二人になるように、私が仕組んだの・・・!!」
「・・・・・・へ?」
きょとんとした先生が、手を緩める。

