先生+生徒-学校【67頁】+【160頁】




「・・・先生。
タカオちゃんはいま、教室で授業を受けてる?」



ピタッと先生が手を止める。


和室の障子が、
畳が、
ふすまが

あらゆる音を、吸収する。


茶色くけばだった畳が、

靴下を貫通して足の裏でちくちくと痛い。





「・・・なんか知ってんの?」


障子を見つめたままの先生の視線は、

だけど背後の私を絶対に見ている。



慎重に、こちらの気配をうかがっている。



「・・・し、知らない、と、思う。」

勝手に声がうわずって、答えるんじゃなかったと後悔する。




先生がゆっくりと、振り向いた。




真剣な瞳は怖いくらいに澄んでいて、

その眼は、黙ってるとまぎれもなく鋭い。



「隠すと、怒るよ。」