先生+生徒-学校【67頁】+【160頁】



よっぽど楽しいことを思いついたのか、

嬉しそうに(!)歩きながら、

先生が手招きをする。


なんとなく妙な不安にかられながら

少し離れてついていくと、



昇降口から階段の前を右に曲がって、

校舎から少し外れた所にある、

文化部の部室に、たどり着いた。



アルミのサッシじゃなくて木の装飾で、

ドアではなくてふすまを開けると


そこには異空間のように、和室が広がっている。


日に焼けた畳の、
香ばしいような匂いがした。


ウチの校舎で障子(しょうじ)があって

床の間(とこのま)があるのは、ここだけだ。



「まだ5限だよな?
うわ、相変わらず暗いなあ。電気つけてんのに。

雰囲気が暗いんだよな、なんか。なあ?」


靴を脱いでズカズカと畳にあがっていった先生が、

入り口に突っ立ってる私を振り返る。



私は何も言えなくて、あいまいに笑う。




「なにしてんの?おいでおいで。」