先生+生徒-学校【67頁】+【160頁】



「そりゃ、いなくても何も変わんないかもしれないけどさ、

いたらこんなに動くんだよ、
変わるんだよ。

みんながみんな、
それぞれ誰かを動かしたり変えたりしてんだよ。」


柄のささくれを見つめながら、

先生の言葉を静かに聞いた。


その様子に、
先生の手からも自然と力が抜ける。



不意をつけば、

ぐんっと、モップは簡単に浮く。



「じゃあやっぱり、私は部屋から出ないほうが良かったんだ・・・!」


「今更ひっこんだってどうにもならねーんだよ!!

お前が生まれてきた時点で『それ』はもう始まってんだから、

腹くくって引き受けろって言ってんの!!」


つかの間、私の物になったモップは、

私が言い終える前に先生にぶんどられ、





「げ、ほんとに滑った・・・っ」




先生の手をすっぽ抜けて、



ぶんっと風をなびかせて、


はるか遠くへ飛んでいった。