やがて彼女達がクラスメイトに呼ばれて
慌てて体育館の方へ去っていっても、
それでも私はじっとしていた。
どこか別の世界から、
目をつむったままで遠ざかる足音を聞いた。
ほこりっぽくてザラザラする床のタイルが、
ぺったりとつけた頬に跡を残す。
倒れてもまだつかんでいたモップを支えに、
体を引きはがすようにして起き上がると、
私はよろめきながら
誰もいない昇降口で
モップを片手に仁王立ちした。
ごんっと、逆さにしたモップの柄で床を突く。
ぶるぶると手が震えていた。
それを打ち消すように、
力を込めて、また突いた。
ごん、
ごん、
ごん、
ごん、
何度やっても震えは止まらなくて、
私は両手に持ちかえると、
モップを天井に届きそうなくらいに高く、
持ち上げた。

