「ねえー、どうしたの?」
「すごいビクビクしてんだけど。」
「やっぱクラスでも、いじめられてるとか?」
そりゃそうだよねー!!
甲高い笑い声が、あたりに反響する。
頭の中で、鳴り止まない。
チカチカめまぐるしく光るのは。
アラーム。
『せんせー、ユリさんが私の悪口を言います!』
―――
――――・・・
小学校の時、クラスの女子とケンカした。
その子はクラスでも中心的存在で、
担任の男の先生が、好きだったのだ。
「わるぐちー?なんて?」
「私より、自分のほうがカワイイって」
「帰りの会」でいきなり指名されたかと思ったらそんなことを言われて、私は面食らってその子を見つめ返した。
何より、なんでそんなことを言われたのかわからなかった。
彼女が担任の先生を好きだなんて、
私はこれっぽっちも知らなかったから。
(実際の理由なんて、その日の授業でたまたま私が何度もほめられたとか、そんなものだ)

